作曲者吉田理恵から、このCDについてのコメント
「この胎児心音音楽CDを、赤ちゃんのデビューアルバムにしたい」
このコンセプトが浮かんでから、楽曲内容だけでなく「CDジャケットはこう」「CDレーベルはこう」とか、CDのプロデュース内容があっという間に楽しく考えられ
ました。赤ちゃんの生まれた日がCDリリース日、赤ちゃんがアーティストで、おなかの中で頑張って発信している鼓動から「HEARTBEAT」というアルバム名のCDにしよう、とか。私は歌手のプロデュースや指導をしていますが、歌手は誰もが、それぞれの個性を持って歌っています。赤ちゃんの心音も同様で、みな同じではなく、心拍の速さもそれぞれ違います。胎児心音は実際、大人がイメージしている心拍数よりずっと速いですし。「とっても元気!」「せっかちさんかな?」「少しノンビリ屋さんかも。」いろいろな心音を聞くと、製作する時も赤ちゃんへの愛情と想像がふくらみます。一人一人の赤ちゃんが生まれる前から外の世界へ向けて発信している心音は、赤ちゃんが初めて表現した「歌」なのだと思いました。音楽って、表現する人のまさにハートによって、伝わってくるものが違いますから。心音には言葉もメロディの動きもありませんが、その鼓動からは一所懸命に生きている力強さが伝わります。歌手は演奏と一緒にハーモニーを作って、一つの作品が生まれます。赤ちゃんの心音も、美しいハーモニーとして残るよう、心音を引き立てる曲作りに専念しました。
また、心音はママの体の状態によって違うこともありますので、ママがリラックスできるためのCD「胎教&リラッゼーションCD」も作りました。お届けする心音音楽CDで心音とともに奏でられる音楽がこの胎教CDに収録されていますので、先におなかの赤ちゃんと一緒にこのCDを聴いておくと、赤ちゃんが生まれた後、泣きやまない時に落ち着く効果があります。
おなかにいた時の自分の心音と、おなかの中で聴いた音楽が同時に聴けるためです。
グズっていた赤ちゃんがスヤスヤ眠ったという嬉しいお声もいただきますので、赤ちゃんが音を聴けるようになる7ヶ月め以降あたりからこのCDを胎教とママのリラクゼーションとして聴いていただくことをおすすめします。
この心音CDを制作する時、いろいろなことを学ばせていただきました。赤ちゃんやママの体のこと、おなかの中でどんなふうに聴こえるのかとか、胎教CDはまずクリアな音で作り心音音楽CDは生まれてから聴くのでおなかで聴いたやわらかい音で、など試行錯誤のくり返し。でも、赤ちゃんとママを想う気持ちは誰にも負けない!という勢いでした。
医学的な根拠にもとづいて音の周波数をどのように変えればいいか、音楽業界きってのエンジニアと長い期間研究しました。メジャー歌手のレコーディングで使用するスタジオ機材と、特殊機材を熟知した限られたエンジニアによって初めて実現可能の技術。これを受注製作商品として一般にご提供できる価格でお求めいただけるようにすることも、一つの難関でした。
というのは、このような音楽を作るのには、1曲あたり何十万円という費用がかかってしまうからです。協力していただけるエンジニア、スタジオ、機材が全て揃ったことにより、日本初の、一人一人の心音音楽を一般販売商品としてご提供できることとなりました。そういった開発過程があったからこそ、そこに関わった全員が、赤ちゃんとママの幸せを願って想いをこめて製作しています。
何よりも、赤ちゃんとご家族のお幸せを願っています。そしてそれを、毎日ほんの少しですがお手伝いさせていただけることを私も幸せに思います。このCD製作のあたってご指導いただいた産婦人科医の矢追先生、ご自身も3児の母で赤ちゃんとママへの想いに共鳴してくださったスタイセットデザインの大西さん、心音復元技術を開発したオフィスルードの勝恭一氏、営業担当者まで全員、皆様のお幸せを心から祈って、このCDをお届けします。
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