3ピースのバンドでBa+Voをやっている。
 音程の甘さ、それが課題だった。
 友達が言う、
「ベース弾きながらあれだけ唄えれば十分だよ。」
なんていう気休めにもならない生ぬるい及第点では納得がいかなかった。

 きちんとした技術を身につけるために、知り合いの紹介から吉田さんのレッスンを受けることにした。
 音程を取るレッスンでしごかれるつもりだった。が、初めは声の出し方だった。
焦りや戸惑いを感じつつ従う。『伝えたい気持ち』が強い人なら、コレが全てといってもいい程デカイこと、後からを知る。
体全体を使って声を出す、つまり表現をぶちまけるコノ行為をしたいと思う人に対し
て、どうしたら相手に伝わりやすいのかを教えてくれる。自分を知り、相手を思う。
真剣に学ぼうとする人に対し、吉田さんは経験の全てを与えようとする。
人はそれぞれ違う。吉田さんもまた、何かを吸収しようとしてるのかもしれない。
既存のスタイルを押し付けようとはしない。吉田さんはお唄の先生ではない。
吉田さんはアーティストを育てている。吉田さん自身がアーティストだからこそ、それができるのだ。極端な話、「感情が伝えられれば音程なんかはずしてもいい」とさえ言う。(勿論言葉尻が全てではないので誤解しないでほしいが…。)合唱コンクールに出たいわけでもウィーン少年合唱団に入りたいわけでもない、というかもはや少年ですらない。

「唄を唄う」事以上に、「唄を唄うと言う事」の何たるかを知ることになった。
それは唄だけに当てはまる事ではない大きな答えを含んでいる。

sampei

ラヂカルコンバーター Vocal&Bass

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