商談・プレゼン個人指導を受講

小林春日さん

私は仕事で企画書を作成して、お客様にその企画をプレゼンする機会がよくあります。
もともと人前で話すことがあまり得意とは言えません。いつも伝えたいことのまま、勢いのまま、話すべきことを一生懸命に話してプレゼンを終えます。もっと堂々と、心に余裕を持って企画ご提案先の方々の反応を見ながら、臨機応変に相手の心に響く企画の伝え方ができたらいいな、と考えていました。「ボイスメイクアップ」では、私のような目的にも合ったコースがあり、受講しました。

私の仕事は主に企業ウェブサイトの企画制作です。企画の際、その会社が売りたい商品や一般認知を図りたい事業など、クライアントのニーズとそれを取り巻く状況をじっくりヒアリングします。そしてそのニーズに対してウェブサイトが果たせる役割を考え、企画、ご提案します。企画書が通って初めて受注につながりますので企画内容が第一ですが、企画を説明するプレゼンという場は、その後のビジネスにつなげられるかの鍵であるだけでなく、お互いの信頼関係を築く場として重要です。このための話し方として、今まで自分では意識せずにいたことがたくさんあるのを授業で知りました。

例えば、説明をする時、最後までただ文章が流れるように話すのではなく、話の内容やキーワードに合わせて、話す速度や声質に効果的に変化をつけることを習いました。ポイントとなるいくつかのキーワードに注意して話すことで、こちらが強調したい部分を相手に意識させるのです。これは企画のポイントを最大限に理解してもらえることにつながると思いました。

自分でも気づかなかったけれど、話す時、人は様々な癖が出ます。その癖が話す内容と無関係では
なく、目の動かし方や手のしぐさなどを含めてすべてがプレゼンテーションなのだとわかりました。鏡を見ながらの授業でも、首をいつも同じ方向に傾けていたり目の動きが適切でないのをご指摘いただき、よりスマートに、より相手への信頼感に結びつくような姿勢やしぐさについて教えていただきました。

プレゼンでは企画書のページを追っかけながら、クライアントの興味の示し具合によって説明の比重を変えますが、プレゼンできる時間はおおよそ決まっています。そこで吉田先生に教わったのは、「起・承・転・結」をそれぞれ時間配分を考えて話すこと。その場の流れのままにプレゼンするのではなく、自分が伝えるべき内容を「起・承・転・結」に合わせて的確な形でお話する、ということです。自分でこのようにコントロールできる方が、より面白く明確に、相手を飽きさせることなく話せると思いました。

「起・承・転・結」に合わせて話せるようになれば、たとえ話す時間が半分に減っても、あわてず、内容のポイントを変えることなく、きちんと説明できるようになります。授業では同じ話を5分の場合、3分の場合など、短い制限時間で話す練習もしました。これはなかなか難しく、教わったことを普段から自分自身でも練習しなければと思いました。
また、普段あまり意識せずに使っている言葉に、「接続詞」があります。この接続詞を上手に使うことが話のつなぎをスムーズにしたり、余計な言い回しを避けて、より適切に話を進めるために大切な要素であることも教わり、接続詞を使った話のつなげ方などについても学びました。

ボイスメイクアップでは、日頃の生活の中での反復練習や、意識の部分で改善していくことも多々あるかと思います。授業を受けるだけでなく、しっかり自分の身につけられるよう日常で実践し続けることが大切だと思いました。

同じ受講期間内に、ビューティーアドバイザーによる指導も受けました。プレゼンの前にすばやく綺麗にメイクを直すコツや、オフィスの空調などで化粧崩れしてくる夕方以降の時間でも効果的に化粧直しする方法なども教わりました。話や動きと合わせて見た目も指導していただけるのはありがたいです。

伝えたいことを上手に人に伝えられるようにしたいという願いは、プレゼンの多い私のような人だけでなく、万人に共通することだと思います。それだけコミュニケーションというのは日常的な行為でありつつ、多くの人にとって、難しいテーマなのだと思います。この授業ではまさに、ボイスメイクアップ=「声で自分を演出する」、ということが可能になると思います。私も習ったことを随分日常で意識するようになりました。これからも教わったことを時々練習し、常に忘れないよう大切にしていきたいと思います。
どうもありがとうございました。

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講師吉田から小林さんへの感想

小林さんはお仕事がお忙しい中での受講でした。最初の基礎的な部分は3回完結のレッスンなので、この3回に関しては時間的に余裕のある時期を見計らって週に一度いらしていただきましたが、その後はお仕事の繁忙期に入り、常に1回で完結する内容のレッスンにシフトしました。
それでも、いつもプレゼンされているだけあってすでに良くできている部分があったので、この部分は長所として残し、弱点を底上げする指導となりました。

レッスン内容を弱点に絞ったことで、1回のレッスンが効率よく進んだこともありますが、中身の濃い内容をいつも早くマスターされていたのは、さすがです。小林さんはお仕事のキャリアがあり、責任感やプロ意識がもたらすピンポイントの集中力をお持ちなのと、レッスンでお会いする度、普段からさりげない気遣いができる方と思いました。

人に自分の伝えたいことがしっかり伝わるためには、技術があっても中身が伴わなければ詭弁にな
ります。しかし、中身が良くても技術が伴わなければもったいないのです。小林さんの場合は中身
がしっかりしていて、「惜しい!あとちょっとプレゼン話術をマスターすればこれからもっと上に行ける人だ」という印象でした。ただし、仕事ができてもキャリアに対してガツガツしすぎず、人生を楽しめるところが小林さんの吸収力の源のように思え、そこに指導ペースを合わせることが講師としても一つ経験になったことです。
これからもお忙しいと思いますが、ボイスメイクアップを活かして、頑張っていただきたいと思います。

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